不在地主
著 小林多喜二
全国の小作人に捧ぐ。北海道の農民と不在地主の争い。
- 原文:パブリックドメインの原作(冒頭部分)
- 逐語注釈と全文訳:英語・中国語、無料
- 語をタップして意味を確認、文を読み上げ、単語を保存
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冒頭
この一篇を、「新農民読本」として全国津々浦々の「小作人」と「貧農」に捧げる。「荒木又右衛門」や「鳴門秘帖」でも読むような積りで、仕事の合間合間に寝ころびながら読んでほしい。
一
「ドンドン、ドン」
泥壁には地図のように割目が入っていて、倚りかかると、ボロボロこぼれ落ちた。――由三は半分泣きながら、ランプのホヤを磨きにかかった。ホヤの端を掌で抑えて、ハアーと息を吹き込んでやると、煙のように曇った。それから新聞紙を円めて、中を磨いた。何度もそれを繰返すと、石油臭い匂いが何時迄も手に残った。…
この本について
農民の由三がランプを磨く日常の場面から始まり、剥がれ落ちる泥壁、藁屋根から漏れる煙、竈で火を吹く母親といった描写で、貧しい農家の暮らしが細かく描かれる。湿っぽく煙たない家の中の様子から、小作農家の重苦しい日常が伝わってくる。
作者について
小林多喜二(1903年10月13日–1933年2月20日)は、日本のプロレタリア文学の作家で、1929年に発表された中編小説『蟹工船』が代表作であり、蟹工船に乗る缶詰作業員や漁夫、船員の過酷な生活と、会社とその管理者への反乱の始まりを描いている。1933年に特別高等警察に逮捕され、激しい拷問により29歳で死去した。
注釈の作り方
逐語注釈と全文訳は AI モデル(DeepSeek、智譜 GLM)が文脈に合わせて生成し、すべての語に注釈があるか自動で確認しています。AI は誤ることがあります。問題は本のページから報告できます。
よくある質問
原文ですか?
はい。パブリックドメインの原作の冒頭部分を収録しています(青空文库)。
有料ですか?登録は必要?
書庫の本は登録なしで無料で読めます。他の注釈言語や自分の文章の取り込みには登録とクレジットが必要です。
どのレベル向け?
この本は「上級」です。すべての語に注釈があるので、語彙が少なくても読み進められます。
他の注釈言語は使えますか?
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