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杜子春

著 芥川龍之介

洛陽の若者杜子春は仙人に出会い、富と貧しさを繰り返して仙術を学ぶ。

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原文の言語:日本語レベル:中級3,504 字 · ≈ 14 分出典:青空文库

冒頭

一

或春の日暮です。

唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。

若者は名を杜子春といって、元は金持の息子でしたが、今は財産を費い尽して、その日の暮しにも困る位、憐な身分になっているのです。

何しろその頃洛陽といえば、天下に並ぶもののない、繁昌を極めた都ですから、往来にはまだしっきりなく、人や車が通っていました。門一ぱいに当っている、油のような夕日の光の中に、老人のかぶった紗の帽子や、土耳古の女の金の耳環や、白馬に飾った色糸の手綱が、絶えず流れて行く容子は、まるで画のような美しさです。…

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この本について

『杜子春』は、芥川龍之介が1920年に雑誌『赤い鳥』で発表した短編小説で、中国の伝奇小説『杜子春』を童話化したものである。洛陽の落魄した青年杜子春が仙人に出会い、何度も富を得ては散財し、最後に仙術を学びに行く物語。作者自身、話の3分の2以上は創作だと述べている。

作者について

芥川龍之介(1892年3月1日-1927年7月24日)は、澄江堂主人の号でも知られる大正期の日本の作家で、「日本短編小説の父」とされている。35歳でバルビタールの過量服用により自殺し、日本の主要な文学賞である芥川賞は彼の名前にちなんでいる。

紹介文は Wikipedia の記事をもとに AI で作成:杜子春 (CC BY-SA)

注釈の作り方

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