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河童

著 芥川龍之介

精神病院の第二十三号が、河童の国で暮らした話を語る。

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原文の言語:日本語レベル:上級3,368 字 · ≈ 13 分出典:青空文库

冒頭

序

これはある精神病院の患者、――第二十三号がだれにでもしゃべる話である。彼はもう三十を越しているであろう。が、一見したところはいかにも若々しい狂人である。彼の半生の経験は、――いや、そんなことはどうでもよい。彼はただじっと両膝をかかえ、時々窓の外へ目をやりながら、(鉄格子をはめた窓の外には枯れ葉さえ見えない樫の木が一本、雪曇りの空に枝を張っていた。)院長のS博士や僕を相手に長々とこの話をしゃべりつづけた。もっとも身ぶりはしなかったわけではない。彼はたとえば「驚いた」と言う時には急に顔をのけぞらせたりした。………

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この本について

『河童』は、芥川龍之介が1927年に発表した小説である。精神病院の二十三号病人が、誤って河童の国に迷い込んだ際の見聞を語るという筋立ての作品で、当時の社会を痛烈に風刺・批判したものとして知られ、晩年の代表作の一つとされる。

作者について

芥川龍之介(1892年3月1日-1927年7月24日)は、澄江堂主人の号でも知られる大正期の日本の作家で、「日本短編小説の父」とされている。35歳でバルビタールの過量服用により自殺し、日本の主要な文学賞である芥川賞は彼の名前にちなんでいる。

紹介文は Wikipedia の記事をもとに AI で作成:河童 (小説) (CC BY-SA)

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