朝飯
著 島崎藤村
五月が来た。測候所の技手は日々の勤務に耐えがたさを覚える。
- 原文:パブリックドメインの原作(冒頭部分)
- 逐語注釈と全文訳:英語・中国語、無料
- 語をタップして意味を確認、文を読み上げ、単語を保存
- スマホやパソコンのブラウザでそのまま読める
冒頭
五月が来た。測候所の技手なぞをして居るものは誰しも同じ思であろうが、殊に自分はこの五月を堪えがたく思う。其日々々の勤務――気圧を調べるとか、風力を計るとか、雲形を観察するとか、または東京の気象台へ宛てて報告を作るとか、そんな仕事に追われて、月日を送るという境涯でも、あの蛙が旅情をそそるように鳴出す頃になると、妙に寂しい思想を起す。旅だ――五月が自分に教えるのである。
いろいろなことを憶出すのもこの月だ。…
この本について
山の上の測候所で働く技手が、五月になると日常の勤務の合間に漂泊の記憶が蘇り、寂しく心細い気分に沈む様子を描く。ある休日に、路銀を使い果たし朝飯も食べられない旅装の書生が助けを求めて現れ、語り手自身の半生を重ねさせる。
作者について
島崎藤村(1872年3月25日 – 1943年8月22日)は、本名・島崎春樹のペンネームで、明治・大正・昭和初期に活動した日本の作家である。ロマン主義の詩人として出発し、のちに日本自然主義の主要な提唱者の一人としての地位を確立し、徳川幕府の崩壊を描いた歴史小説『夜明け前』(1929–1935)が最も人気のある作品である。
注釈の作り方
逐語注釈と全文訳は AI モデル(DeepSeek、智譜 GLM)が文脈に合わせて生成し、すべての語に注釈があるか自動で確認しています。AI は誤ることがあります。問題は本のページから報告できます。
よくある質問
原文ですか?
はい。パブリックドメインの原作の冒頭部分を収録しています(青空文库)。
有料ですか?登録は必要?
書庫の本は登録なしで無料で読めます。他の注釈言語や自分の文章の取り込みには登録とクレジットが必要です。
どのレベル向け?
この本は「中級」です。すべての語に注釈があるので、語彙が少なくても読み進められます。
他の注釈言語は使えますか?
英語と中国語の注釈を用意しています。ログインすると他の言語版も生成できます。