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空車

著 森鷗外

古語「むなぐるま」から、堂々と通り過ぎる空車を描く。

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原文の言語:日本語レベル:中級2,220 字 · ≈ 9 分出典:青空文库

冒頭

むなぐるまは古言である。これを聞けば昔の絵巻にあるような物見車が思い浮かべられる。

すべて古言はその行われた時と所との色を帯びている。これをそのままにとって用いるときは、誰もその間に異議をはさむことはできない。しかしそうばかりしていると、そのことばの用いられる範囲がせばめられる。この範囲はアルシャイスムの領分を限る線によって定められる。そしてそのことばは擬古文の中にしか用いられぬことになる。…

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この本について

この文章は古語「空車(むなぐるま)」から話を起こし、古語が擬古文に限られて使われる窮屈さを述べたうえで、あえて今体文や口語体に古語を用い、新しい命を与えたいという作者の考えを語る。続いて「空車」という題をどう読むべきか悩み、語感を確かめる過程が描かれ、静かな言葉についての随筆らしく、言葉を丁寧に味わう思索の読み味がある。

作者について

森鷗外(1862年2月17日—1922年7月8日)は、本名を森林太郎といい、日本の陸軍軍医総監であり、翻訳家・小説家・詩人でもあり、作家森茉莉の父である。若くして医師免許を取得し、ドイツ文学の翻訳を日本に紹介し、代表作『雁』(1911—1913)により、日本文学の近代化を主導した作家の一人とされている。

注釈の作り方

逐語注釈と全文訳は AI モデル(DeepSeek、智譜 GLM)が文脈に合わせて生成し、すべての語に注釈があるか自動で確認しています。AI は誤ることがあります。問題は本のページから報告できます。

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この本は「中級」です。すべての語に注釈があるので、語彙が少なくても読み進められます。

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