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青年

著 森鷗外

作家を志す小泉純一が上京し、さまざまな人と出会う。

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原文の言語:日本語レベル:上級3,554 字 · ≈ 14 分出典:青空文库

冒頭

壱

小泉純一は芝日蔭町の宿屋を出て、東京方眼図を片手に人にうるさく問うて、新橋停留場から上野行の電車に乗った。目まぐろしい須田町の乗換も無事に済んだ。さて本郷三丁目で電車を降りて、追分から高等学校に附いて右に曲がって、根津権現の表坂上にある袖浦館という下宿屋の前に到着したのは、十月二十何日かの午前八時であった。

此処は道が丁字路になっている。権現前から登って来る道が、自分の辿って来た道を鉛直に切る処に袖浦館はある。木材にペンキを塗った、マッチの箱のような擬西洋造である。入口の鴨居の上に、木札が沢山並べて嵌めてある。それに下宿人の姓名が書いてある。…

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この本について

『青年』は森鴎外の長編小説で、1910年3月から翌年8月まで「スバル」に連載された。一人の青年の心の悩みと成長を描き、利他的個人主義を主張した作品で、明治時代の教養小説の主要作品の一つ、青春小説の傑作とされる。

作者について

森鷗外(1862年2月17日—1922年7月8日)は、本名を森林太郎といい、日本の陸軍軍医総監であり、翻訳家・小説家・詩人でもあり、作家森茉莉の父である。若くして医師免許を取得し、ドイツ文学の翻訳を日本に紹介し、代表作『雁』(1911—1913)により、日本文学の近代化を主導した作家の一人とされている。

紹介文は Wikipedia の記事をもとに AI で作成:青年 (森鷗外) (CC BY-SA)

注釈の作り方

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