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高野聖

著 泉鏡花

旅僧が飛騨の山中で出会った妖しい女の話を語る。

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原文の言語:日本語レベル:上級3,597 字 · ≈ 14 分出典:青空文库

冒頭

一

「参謀本部編纂の地図をまた繰開いて見るでもなかろう、と思ったけれども、余りの道じゃから、手を触るさえ暑くるしい、旅の法衣の袖をかかげて、表紙を附けた折本になってるのを引張り出した。

飛騨から信州へ越える深山の間道で、ちょうど立休らおうという一本の樹立も無い、右も左も山ばかりじゃ、手を伸ばすと達きそうな峰があると、その峰へ峰が乗り、巓が被さって、飛ぶ鳥も見えず、雲の形も見えぬ。

道と空との間にただ一人我ばかり、およそ正午と覚しい極熱の太陽の色も白いほどに冴え返った光線を、深々と戴いた一重の檜笠に凌いで、こう図面を見た。」…

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この本について

『高野聖』は泉鏡花の短編小説。高野山の旅僧が、旅の道連れとなった若者に、かつて自分が体験した不思議な怪奇譚を聞かせる物語で、蛇と山蛭の難儀な山路を抜け、妖艶な美女の住む孤家にたどり着く僧の超現実的な幽玄世界が描かれる。語彙豊かで視覚的、体言止めを駆使したリズム感のある鏡花独特の文体による幻想小説の名作である。

作者について

泉鏡花(本名・泉鏡太郎、1873年11月4日-1939年9月7日)は、戦前期に活動した日本の小説家・作家・歌舞伎劇作家である。江戸時代の文芸に影響を受けた超自然的な物語を好むロマンティシズムで知られ、近代日本文学を代表する文体家の一人とされる。

紹介文は Wikipedia の記事をもとに AI で作成:高野聖 (小説) (CC BY-SA)

注釈の作り方

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