忘れえぬ人々
著 国木田独歩
溝口の宿で、無名の文学者が忘れえぬ人々を語る。
- 原文:パブリックドメインの原作(冒頭部分)
- 逐語注釈と全文訳:英語・中国語、無料
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冒頭
多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。その中ほどに亀屋という旅人宿がある。ちょうど三月の初めのころであった、この日は大空かき曇り北風強く吹いて、さなきだにさびしいこの町が一段と物さびしい陰鬱な寒そうな光景を呈していた。昨日降った雪がまだ残っていて高低定まらぬ茅屋根の南の軒先からは雨滴が風に吹かれて舞うて落ちている。草鞋の足痕にたまった泥水にすら寒そうな漣が立っている。日が暮れると間もなく大概の店は戸を閉めてしまった。闇い一筋町がひっそりとしてしまった。旅人宿だけに亀屋の店の障子には燈火が明く射していたが、今宵は客もあまりないと見えて内もひっそりとして、おりおり雁頸の…
この本について
三月の初め、雪の残る陰鬱な夕暮れの多摩川沿いの宿場町・溝口の亀屋に、川崎から来た一人の旅人が投宿するところから話が始まる。その宿を舞台に、忘れられないいくつかの旅人たちの話が語られる。
作者について
国木田独歩(1871年8月30日 - 1908年6月23日)は、明治時代の日本の小説家・ロマン主義の詩人である。日本自然主義文学の創始者の一人とされている。
注釈の作り方
逐語注釈と全文訳は AI モデル(DeepSeek、智譜 GLM)が文脈に合わせて生成し、すべての語に注釈があるか自動で確認しています。AI は誤ることがあります。問題は本のページから報告できます。
よくある質問
原文ですか?
はい。パブリックドメインの原作の冒頭部分を収録しています(青空文库)。
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書庫の本は登録なしで無料で読めます。他の注釈言語や自分の文章の取り込みには登録とクレジットが必要です。
どのレベル向け?
この本は「上級」です。すべての語に注釈があるので、語彙が少なくても読み進められます。
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